症状一覧
めまい、たちくらみ
どんな病気が考えられる?
めまいは、いくつかの疾患で起こります。頻度の高いものとしては、脱水症、起立性調節障害、小児良性発作性めまい症、片頭痛に関連しためまい、心因性、前庭神経炎後遺症などが挙げられます。稀ですが脳腫瘍、脳梗塞・脳出血、高度の貧血、不整脈などの循環器疾患に伴ってめまいを起こすこともあるので、早めに一度医療機関を受診したほうが良いでしょう。
特に、立っていられないほどのめまい、意識変容を伴う、全体的に元気がない、顔色が悪いなどといった症状を伴う場合には注意が必要です。
診察の際には、上記の注意するべき症状に加え、めまいがどのようなものか(くるくる?ふわふわ?)、耳鳴りや耳の聞こえにくさを伴わないかなどを問診し、平衡感覚が保てているか診察を行います。その上で、危険な病気のサインがあった場合には、大きな病院へ紹介することもあります。
どんな検査がある?
危険なめまいと考えられる場合には、頭部MRI検査や心電図などの詳細な検査が必要なため、大きな病院へ紹介します。
危険なめまいではないと考えられる場合には特に検査は必要ありません。
危険な病気かどうかは、問診や診察から判断可能です。
どんな治療がある?
治療は大きく薬物治療とそれ以外に分けられます。ここでは、薬物治療について説明します。
めまいの根本的な治療は、薬物治療では行えません。薬はめまいの症状を一時的にやわらげる作用がありますが、根本治療とはならないのです。ただ、めまいの症状がひどいもしくは頻度が高く、日常生活に支障をきたしている場合には薬を処方します。
薬の例としては、ジフェンヒドラミン、ドンペリドン、五苓散、苓桂朮甘湯などが考えられます。また、片頭痛や起立性調節障害によりめまいが起こっている場合にはそちらに対する薬が有効なことがあります。
詳細は、診察の際にお伝えします。
お家でできる予防、治療は何かある?
まずは、規則正しい生活がとても重要です。
毎日決まった時間に起きて、決まった時間に寝る、3食しっかり食事を取る、水分・塩分・糖分の摂取を行って脱水を避ける、スマホやテレビ・youtubeなどの見すぎを避ける、これらの生活習慣改善がめまいの改善につながります。
また、日常生活での不安・ストレスがめまいの原因になることがあります。
本人から進んで訴えてくるものではないので、時間を作って本人の話(学校生活や日々の不安・ストレス)をよく聞いてあげることも大切です。
めまい自体に対しては、平衡訓練という体操が有効な場合があります。有効と考えられる場合には診察の際にお伝えします。
病気一覧
- 起立性調節障害
- 片頭痛
- 小児良性発作性めまい症
- 鉄欠乏性貧血
- 脳梗塞、脳出血
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