症状一覧
関節痛
どんな病気が考えられる?
風邪(インフルエンザなど)に伴って痛がっている場合、細菌の感染症で痛がっている場合、捻挫や打撲などの怪我により痛がっている場合、その他腫瘍などの病気により痛がっている場合、成長痛などが考えられます。
細菌の感染症、その他腫瘍などによる関節痛は緊急度が高いので、早めの受診をおすすめします。
風邪に伴って痛がっている場合、両方の関節が痛くなったり、いろいろな関節が痛くなったりします。また、痛みの程度は中等度で、歩けないほどにはならないことが多いです。
細菌の感染症で痛がっている場合、関節の曲げ伸ばしをすると痛みが強くなる、片方の関節だけ痛みが強く、不自然な歩き方になるなどの症状が出ることがあります。
捻挫や打撲になりそうなエピソードがある場合には怪我による関節の痛みが最も考えやすいです。
その他腫瘍などにより痛がっている場合は、やはり片方の場合が多く、曲げ伸ばしや圧迫で痛みが増強したり、歩き方が不自然になることが多いです。
成長痛は、夕方~朝方にかけて、4-5歳~思春期のお子さんが、膝や足首の関節、その周辺を痛がる場合に考えます。歩き方が不自然になったり、曲げ伸ばしや圧迫で痛みが強くなるようなことは多くはありません。
どんな検査をするの?
まずは診察で、関節が腫れていないか、動かしたときの痛みはどうかを診断します。必要に応じて超音波検査を行うこともありますが、整形外科が専門科になるので、検査が必要と考えられる状態であれば整形外科への受診をお勧めすることもあります。
どんな治療があるの?
風邪に伴う痛み、成長痛であれば、特に関節痛に対する治療は必要ありません。あまり痛みが強い場合にはアセトアミノフェンなどの痛み止めを使うと有効なことがあります。
怪我による痛みの場合、イブプロフェンや湿布薬が有効なことがあります。
細菌感染や腫瘍の場合は、入院して抗菌薬を点滴する治療や手術が必要なことがあるので、疑わしい場合には大きな病院へ紹介します。
お家での観察ポイントは?
関節を痛がっている場合、どこの関節が痛いのか、動かすと痛みはどうなるか、関節は腫れているか、歩き方は普段と比較して変化しているかなどが重要な観察ポイントになります。
当院へいらっしゃった際にはこれらのことを観察および問診させていただきます。
ご自宅でも可能な範囲で上記の観察をお願いいたします。
風邪による痛みの場合、マッサージやストレッチが多少有効なことがあります。怪我による痛みの場合には、怪我した部位を安静にして挙上し、圧迫して冷やすことで内出血を予防して回復を助ける効果があることが知られています。
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