症状一覧

2024年05月28日症状一覧

先天性股関節脱臼

どんな病気?

先天的もしくは生まれた後の環境で股関節が脱臼している状態です。
足を伸ばしたままの状態で育つと筋肉の緊張が強くなって脱臼しやすくなることが知られています。
女児に多いこと、家族性があること、生まれるときに足から生まれてきた子(骨盤位)に多いことが知られており、この3つをすべて満たすお子さんは一度検査を受けておいてもよいと言われています。

また、太ももの皮膚のしわに左右差がある、股関節が開ききらないなどの症状を伴う場合もこの病気の可能性がありますので、早めの受診をお勧めします。

この病気に対する検査は、超音波検査もしくは単純X線検査になります。
ただ、整形外科が専門の病気になりますので、疑った場合には整形外科専門の病院もしくはクリニックへの受診をご案内することがあります。

大きく分けて、装具による治療、手術による治療の2通りがありますが、いずれも整形外科の専門領域です。そのため治療が必要な可能性がある場合は早期に整形外科への受診をご案内します。

予防はできる?

足を伸ばした状態で育つことで発症することがあるため、足をM字型に開いた状態でおむつ替えをする、抱っこするときはコアラ型に抱っこさせる、などの方法が有効です。