症状一覧
離乳食を食べない
どうして離乳食を食べないの?
何か病気が隠れているの?
離乳食への移行期にご飯を食べなくなる問題が出現することは、実は最も多いです。
口から何かを食べることは実はとても高度な機能です。まず見て、においをかいで、触ってみて、口に入れて味わい、飲み込む。この6つの運動を自分から行わなくては食べることはできません。生後6か月までのお子さんは、生まれつきの反射(口の中に物が入ると吸い付く反射)で哺乳をしているので、特に問題が目立たないことも多いですが、それ以降のお子さんでは、反射が消えてきて、自分で食べるという技能を獲得しなければならなくなります。離乳食はその練習なので、つまづく子が多いのもうなづけます。
また、基礎疾患があると、食事が進まなくなることもよく知られた事実です。一度診察させていただき、何か背景に疾患が隠れていないか、しっかり見せていただければと思います。
何か検査は必要?
背景に何か病気が隠れていると思われる場合は、その病気についての検査を行います。
また、体重の増えが悪いなどの問題が出てきている場合にも、ミネラルやビタミンが不足していないか確認するために血液検査を行うことがあります。実際に行う場合には詳細をご説明します。
どんな治療をするの?
背景に何か病気が隠れている場合:
その病気に対する治療を行うことで離乳食の問題も解決できる可能性があるので、そちらの治療を行います。病気によっては専門的な治療が必要なこともあり、大きな病院へご紹介することもあります。
病気が隠れていない場合:
この場合には、離乳食が進まない原因について、お母さんお父さんと話し合い、一緒に解決策を探します。食べている物の形態、食べている時の環境、時間などが関係あると言われており、その辺りを重点的にお伺いします。
どんなふうにすると離乳食を食べてくれるようになる?
物を食べるというのは実はとても高度な技能です。
高度な技術を、0歳のお子さんが獲得するのですから、時間がかかるのは当然です。お父さんお母さんは、どうか優しい気持ちで見守ってあげてください。楽しい環境を整えてあげること、規則正しい生活習慣・良好な睡眠環境を保つこと、食事の時にしっかり踏ん張れるような環境(足がどこかに着いていて、腰がしっかり支えられてる)を作ること、食事に集中できるような環境(テレビなどの雑音がなく、お父さんやお母さんが一緒にいて、にこにこしている)を作ることが非常に大切と言われています。
5-6か月の頃は、まだまだ離乳食は栄養のメインではなく、母乳やミルクからの栄養接種がメインです。お父さんお母さんが焦らないことで、子どもも安心して、離乳食が進むとも言われています。
具体的な環境の整え方については診察に来ていただいた際に詳しく説明いたします。
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