症状一覧
偏食
好き嫌いが激しいけど、何か病気がある?
食べ物の好き嫌いは実はとても多い悩みです。当院では、保護者の方が今まで行ってきた養育、それに伴うお悩みに寄り添い、一緒に解決策を模索します。是非一度ご来院ください。
5歳のお子さんを持つ保護者の方の約3割が、好き嫌いについて悩みを抱えています。食べられる品目が20品目以上あり、体重がしっかり増えていて、他に栄養がたりないと思われる問題(骨が折れやすい、歯が生えない、顔色が悪い、便が出ない、肌が極端に荒れやすい)などがなければ、問題にはならない好き嫌いとして様子を見てしまってもよいかもしれません。また、お子さんが小食であることに悩む保護者の方もとても多いです。こちらも実は、日によって食事の摂取量が約3割程度変動することを知っておくと気持ちが楽になるかもしれません。前の日はベースから+3割、次の日はー3割だった場合は、食事量が前の日の半分以下になるということです。
問題になる好き嫌いは、以下のような場合とされています。
- 生後10か月になったがまだミルクや母乳以外の食べ物を開始していない
- 生後12か月になったが粒のあるものを食べていない
- 1歳半になったが、大人と同じものを取り分ける食事に以降できていない
- 上記に伴って生活面で問題が生じている(保育園に預けられないなど)
- 上記に伴って栄養失調や身体発育、保護者の方とお子さんの関係に問題が生じている
- この状況が2週間以上続いている
検査は必要?
好き嫌い、好き嫌い、偏食の原因として、病気が隠れている場合があります。疑わしい場合には、病気の診断のための検査を行うことがあります。ただ、これらの検査は当院では実施できない物も多いため、必要な場合は大きな病院へご紹介します。
また、栄養状態の評価が必要と考えられる場合、血液検査を行うことがあります。
どんな治療をするの?
治療のメインは、保護者の方と自宅の環境について話し合い、解決策を模索することにあります。内服薬などで食欲が出る物があればよいのですが、残念ながら有効と考えられる安全な薬は現時点ではありません。
ビタミンやミネラルが不足していると考えられる場合には、内服薬で補う場合があります。また、場合によっては鼻から胃まで管を入れて栄養を補う場合もあります。その場合は、基礎疾患の検索のため大きな病院へのご紹介となることもあります。
お家ではどのように対処したらいいの?
こども達が、食べることを楽しいと思えるような環境を作ることが非常に大切です。
具体的には、
①生活リズムを整えること
②食べ物に集中できる状況を作ること
③食べ飽きを防ぐために毎食違うメニューを出すこと
④こどもが強制されたと感じない状況を作ること
です。
詳しくは診察の際にお話しします。
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