院長コラム

2002年08月01日院長コラム

予防注射を嫌がる子

3才の女の子です。予防接種をとてもこわがります。注射をするよ、と言ってしまうと医院に連れてくるのが大変なので、いつも秘密にして注射につれていきます。でも、注射の後は大荒れでしばらく泣き叫んで大変です。どのようにしたらよいのでしょう。

3才のお子さんだと、注射を嫌がって暴れても、なかなかおさえられなくて大変ですよね。3才だと、他のことではもう聞き分けが良くなっているのではないですか?
いろいろなことがよくわかってくると、お母さんが黙って連れてくることでお子さんは余計にショックを受けます。注射なんてひと言も言われなかったのに、ママはだまして連れてきた、と思うから、納得できずに余計に暴れるということもあるかもしれませんね。注射が嫌なのは当たり前、でも、それを頑張らないと、とても大変な病気にかかってしまう、ということをよくわかってもらえるようにじっくり話してみて下さい。

絶対に嫌、と言うかもしれませんね。でも、やらなければいけない、ということはきっとわかってくれるはずです。それでも暴れてしまうときには、うちのスタッフにお任せ下さい。
わかっていて、でも我慢が出来なくて泣いてしまうのと、黙って連れてこられて押さえつけられて注射をされてしまうのとでは、同じように泣いてしまっても後の気持ちが違いますよね。がんばった後には達成感というものが生まれます。嫌でもがんばらなきゃならないことがある、ということを、こんなことを機会に教えてあげていくと良いと思います。終わった後には、泣いてしまっても、うんとほめてあげて下さいね。
注射はしない、と嘘を言って連れてくるのは絶対にやめましょう。お母さんに不信感を持ってしまいます。