症状一覧

2024年03月29日症状一覧

熱が出た

どうすればいい?
どんな病気が考えられる?
いつ病院に行けばいいの?

熱が出てびっくりしたかと思います。まずは本人が元気か(遊ぶか、ごはんを食べられるか、眠れるか)どうか、熱以外の症状は?などを観察することが大切です。
発熱から考えられる病気はたくさんありますが、お子さんの場合、最も多いのはウイルス感染症(風邪)です。(”急性上気道炎”参照)
咳・鼻水がでていて、ある程度元気があれば、焦る必要はありません。ぐったりしている場合、手持ちの解熱薬があれば使用してみてもよいかもしれません。

●生後3カ月未満:

元気かどうかの判断が非常に難しい月齢であり、かぜ以外の病気が隠れている可能性が生後3カ月以上のお子さんと比較して多いです。症状に関わらず、すぐに受診してください。 

●生後3カ月以上:

本人の様子が普段とそこまで変化していなくて、おもちゃなどで遊べていれば焦らなくて大丈夫です。ぐったりしていて、呼びかけにも反応しないような場合には、すぐに受診してください。(”緊急受診の目安”参照)熱が出てすぐだと、症状が揃っていないことがあります。熱がでて12時間以上経過していないとインフルエンザなどの検査も陽性にならないことがあります。明日以降の受診予約をとりつつ、ホームケアをすることが大切です。

クリニックではどんなことをするの?
検査はしてもらえるの?

まずは本人の活気を確認し、症状から考えられる病気がないか探っていきます。 

熱がでて12時間以上経過していればインフルエンザや新型コロナウイルスの検査が可能です。その他、症状やその時の流行状況に合わせて必要な検査があれば実施します。

また、これまでに尿路感染症になったことがあるお子さんの場合、咳や鼻水がない発熱では早めに尿検査をしておいた方が良い場合があります(”尿路感染症”参照)。この場合も熱が出たその日に受診する必要はありません。当院では上記のお子さんで3日以上熱が続く場合には積極的に尿検査を行っています。

生後3カ月未満のお子さんの場合、当院での検査では限界がある場合があるため、早めに大きな病院へ紹介することがあります。

どんな治療があるの?

解熱薬:

体温を1℃さげて、熱に伴う不快な症状を取り除く効果があります。効果は2時間程度持続します。

抗インフルエンザ薬

インフルエンザの場合、熱がで48時間以内であれば抗インフルエンザ薬が使えます。有症状期間を1日縮める効果があります。

溶連菌に対する抗菌薬

溶連菌による咽頭炎の場合、抗菌薬使用により、症状を取り除くことができます。

上記の薬はあくまでも補助であり、最終的には本人の免疫によって病原体を体から取り除ければ、解熱します。
本人の体力が回復するように、「暖かくする」「部屋を加湿する」「水分をたくさんとる」などのケアが薬以上に非常に大切です。

受診までに自宅でできることはある?

水分をとらせる

OS-1やポカリなど「塩分」「糖分」が入った水分を、たくさん摂取するのが大切です。熱がでたばかりの時は食欲も出ないことがあります。食事が全くとれない場合、体重×100ml程度の水分が必要です。

体温に合わせて温める・冷やす

発熱して体温が上がっていく時は「寒い」と感じ、体温が上がりきると「暑い」と感じることが多いですが、個人差があります。本人の感じ方に合わせて、寒い時は温めてあげて、体温が上がりきったら冷やしてあげることが必要です。

症状をよく観察する

元気は普段と比べてどうか、ご飯は食べられそうか、おもちゃを見せると遊ぶか、熱以外の症状はどうかなど、本人の様子をよく観察してあげてください。体温は必ず「接触式」の体温計で正確に測ってください。

入浴・シャワー

本人の元気がある程度あれば、お風呂は普段通りに入っても大丈夫です。

病気一覧

  • 急性上気道炎(かぜ)
  • 急性気管支炎(かぜ)
  • 急性咽頭炎・扁桃炎(かぜ)
  • インフルエンザ 
  • 新型コロナウイルス感染症・COIVD-19
  • 溶連菌性咽頭炎 

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