症状一覧
食欲がない
どんな病気を考える?
食欲がない原因は非常にたくさんあります。いつから食欲がないのか、食欲がなくなる前後で何か出来事があったかによっても考えられる原因が異なってきます。
例えば、インフルエンザなどのひどい風邪を引いた後、解熱して1週間程度は、いつも通りの食欲には戻らないかもしれません。また、胃腸炎の治りかけの場合などは、いつも通りの食欲には戻らないかもしれません。
風邪を引いていないのに、徐々に食欲がなくなってきた場合、便秘がないかを考えてみることが非常に重要です。毎日便がでていても、お腹の中に便がたまっていることがあります。(詳細は”便秘”を参照。)
“食欲がない”場合に気を付けたいことは、本人の元気さ、脱水の程度、体重の推移です。
食欲がなくても、徐々に本人が元気になってきている場合、上記の風邪の治りかけなどの可能性が高いかもしれません。逆に、徐々に食欲も元気もなくなってきている場合には早めの受診をお勧めします。
食欲だけではなく、水分も取れなくなっている場合や、飲んだり食べたりすると嘔吐するような場合には、背景に病気が潜んでいる可能性や、脱水の進行が予想されますので、早めの受診をお勧めします。
また、食欲が低下傾向で、体重も減ってきている場合にも注意が必要です。
このような症状が出ている場合には、早めに医療機関を受診してください。
どんな検査をするの?
診察の結果、食欲低下の背景に何か病気が潜んでいると考えた場合には、血液検査や腹部超音波検査、腹部レントゲン検査などを行い、原因を探ります。風邪の治りかけや、胃腸炎の症状の一つであると考えた場合には、数日の経過観察をご提案します。
また、本人の状態が悪い場合や、背景に危険な病気が潜んでいる可能性が高いと考えた場合は、当院で検査をするのではなくて最初から大きな病院へご紹介することもあります。
どんな治療が考えられる?
食欲がない背景に、何か病気隠れている場合には、その病気の治療をします。
例えば、便秘が背景にある場合、モビコールや浣腸などにより便秘の治療をすることで食欲が回復します。
当院で治療が難しい病気の可能性が考えられる場合には、大きな病院へご紹介することもあります。
風邪や胃腸炎の回復期で食欲がでない場合、基本的に薬の効果はあまり期待できず、水分をしっかり取りながら回復を待つのが治療になります。食欲回復の補助として、六君子湯、補中益気湯、五苓散などの漢方薬が効果を発揮することがあります。適応がある場合、本人が飲めるかどうか相談の上で処方します。
お家でできる対策はある?
食欲がなくなってきた場合、まず大切なことは、しっかり水分を取ることです。
水分といっても、食事が取れていない場合には水やお茶では不十分であり、OS-1などの経口補水液、ポカリやアクエリアスなど塩分と糖分が入った清涼飲料水を摂取する必要があります。
お子さんの中には、上記の飲み物が苦手な子もいるかもしれませんが、その場合はリンゴジュースと味噌汁でも大丈夫です。水分、塩分、糖分を意識して飲ませてあげてください。
もし水分も取れなくなってしまった場合には、早めに受診をお願いします。
病気と予防
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- ウイルス性胃腸炎、急性胃腸炎
- 細菌性腸炎
- 急性虫垂炎
- 体重増加不良
- 急性糸球体腎炎
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- 神経性食思不振症
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- Crohn病、潰瘍性大腸炎
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