症状一覧

2024年06月02日症状一覧

またの付け根が腫れている

どんな病気が考えられる?

緊急の疾患の可能性があります。特に、股の付け根がずっと腫れていて痛がっている場合や不機嫌な場合には緊急事態です。すぐに受診をお勧めします。

股の付け根が腫れたり戻ったりする場合、鼡径ヘルニアが最も疑わしいです。泣いたり踏ん張ったりすると腫れるような場合はより一層疑わしいです。腫れがひかなくなってしまった場合には、嵌頓した可能性があり、なるべく早く整復する必要があります。
他には、鼡径部のリンパ節炎も考えられます。この場合も持続的に腫れていることがありますが、痛みはそこまで強くはなく、腫れの程度も弱いです。

腫れているのがヘルニアによるものなのか、リンパ節なのか、超音波で評価します。ただし嵌頓が疑われる場合には、当院で検査するよりも大きな病院への搬送を優先します。

ヘルニア嵌頓の場合はまず徒手整復を行います。数か月以内に手術を行うことが多いです。また、嵌頓していない場合も手術によるヘルニアの出口および入口の封鎖術が行われます。

鼡径部リンパ節炎の場合、原因によっては抗菌薬による治療を行います。足のアトピーや虫さされ、予防注射の後でリンパ節が一過性に腫れている場合、足の治療を行うと改善が期待できます。

お家でできる予防は何かある?

起立性調節障害のお子さんが、脱水になると失神しやすくなります。塩分と糖分の入った水分をこまめに摂るようにしましょう。
また、横になった状態から突然立ち上がると、足に血流が集まってしまい、脳の血流が少なくなって失神しやすくなります。立ち上がるときはまず側臥位になって、足や手を動かしてから少しずつ起き上がるようにしましょう。
長時間立ったままでいるのも、脳の血流を少なくしてしまう可能性があります。周囲の理解が得られていない場合は、医師から説明することもできますのでご相談ください。